美味しい、ありがたい。
日付が変わってホテル滞在6日目。
未だに抗がん剤の副作用が続いていて、脚や手の痛みが出ている。
今も痛みで目が覚めたので、これを書いている。
昨日は父の会社関係の方から、夕飯にと美味しいお弁当の差し入れがあった。
どこにも食事に出掛けていないし、スーパーでバナナとかシリアルとか、はたまたホテルの部屋にあるお湯を沸かす装置で作れるインスタント食品ばかり購入していて、久しぶりの野菜だったり、出来立ての温かいお弁当はうれしい差し入れだった。
電子レンジも設置されているけれど、自分の泊っている階ではない所にあるので、つい面倒で部屋で作れるもので食事を済ませている。
普段の高齢家族との生活では食事を作っているけれど、基本自分だけだとここぞとばかりに適当になってしまう。
金曜日には、父の手術の説明を受ける。
土曜日に到着してからずっと、不安とそれを打ち消したい気持ちとの戦いの日々な気がする。
自分の脆い精神を自覚しているだけに、この数日間はきつかったし、これからもしばらく続くので、何とか乗り切りたい。