私には帰る家が2つある。
私はものすごく親不孝者。
父が元気なのを良いことに、ずっと帰らずにいた。
そんな父が今回入院して手術をして、実は呼吸器だったり血圧だったり、いろいろ体調面で病院にかかっていたのを知った。
私に言わなかったのだ。
父親だからだろうか。母親なら同姓同士でもっと話せていただろうか。
母親は私が幼い頃に亡くなり、その為東京の高齢家族に預けられたので、例えばの話は成り立たないのだけれど。
東京の高齢家族からの帰ってこいコールがある。
父の体調はとりあえず落ち着いている。
私には帰る家が2つある。
ありがたいことだ。
行ったり来たり出来る体調にしなくては、という思いが何回も何回も頭に浮かんでいる。
抗がん剤の副作用はしぶといけれど、それに屈している場合ではない。
私には帰る家が2つあるのだから。